こぢんまり
なにげなくつけっぱなしにしていたテレビから
「小学校では何が一番楽しみでしたか?」
というインタビューの音声が聞こえました。
別に自分が聞かれたわけじゃないけど
雑用をこなしながら
ふと考えていました。
テレビからちょっとだけ聞き取った
「給食の時間」とか「昼休憩のドッヂボール」っていう答え。
ふ~ん。そうなんだぁ……
私はそれじゃなかったのは確か。
給食は食べるのが遅かったから嫌だったし
小学生の頃は運動オンチだったので
心の中ではドッヂボールなんて憂鬱……と思いながら
混ざって遊んでいたよなぁ。
学校に行くのがイヤだと思ったことなんてなかったけれど
ちょっとだけ気後れすることはありました。
学校から帰って
友達の家や公園に遊びに行くことや
流行りの人気番組を見ることは
親が不機嫌になるので
あまりできなかったから
友だち同士の話題についていけないことがあったからです。
それでも
学校には友だちがいて
好きな男の子もいたので学校に行くのは楽しみでした。
・・・そうだそうだ。
私の小学校での楽しみは
好きな男の子と会えることだったと思います。
好きな男の子の
授業中の横顔や休憩時間中の笑顔を見て
たまに目があったり
話すことがあったりした日にゃ
うれしかったなぁ……
そんなずっと心の中に閉じ込めてた
ひそやかな楽しみは他にもありました。
遠足や旅行に行く時って
目的地で見る物や体験することというよりは
私は行く途中の
車やバスの時間が楽しみだったし
休憩時間にみんなで一緒に
花いちもんめやドッヂボールだの大縄跳び
というよりは
仲良しのお友達と中庭やなんならそのまま教室で
こぢんまりとわちゃわちゃする方が
楽しみだったと思う。
そんなこと言っても共感を得られないから
心の中に閉じ込めてたひそやかな楽しみだったわけです。
あ・・・・
そもそも……思えば
将来の夢とか
何かのタイミングで目標とかを聞かれて
その答えが親の耳に入った場合には
必ずや訂正を喰らっていました。
そして「小さくまとまるな」と言われていました。
私の本心が願ったり望んだりするものは
どうやらこぢんまりとしているようです。
いつしか知らず知らず
大きな夢や野心を抱こうと一生懸命になっていましたね。
本心では望んでいない願いを口にして
本心では憧れているわけじゃないカッコ良さを目指して
……ましたね。
あぁ~偽りの人生を生きた私って可哀そう
と一瞬思いかけましたが
そうやって
張りぼての夢や憧れでも目指したことで
いろんな自分になれたし
いろんな経験ができたし
いろんなポテンシャルを発揮できたし
うん……彩り豊かな人生になったと思う。
だから
それはそれでよかったんだわ、きっと。
でも思うんです。
みんなそれぞれに違うのに
みんな同じようなものに魅入られたり
同じようなものに価値があると思い込まされて
もがいてるのかもしれないなって。
いろんな人の成功談やなんかを
見たり読んだりしていると
大前提として
仕事で上手くいって大金を得るというのが
一つの到達点みたいな感じよね。
多くの人が
仕事の成功とお金を得たいと同じように願っているけど
それが叶った時に一番感じていたいことって
案外意識していなくて
成功とお金さえ手に入れば
達成感とか優越感とか安心感とか
勝手についてくるモンくらいに捉えているようにみえます。
いつか無くなってしまうかもしれない
何かトラブルに巻き込まれるかもしれない不安感
誰かが狙っているかもしれないという猜疑心
まだまだ足りないという不足感
そんなモンだって勝手についてくるのに。
大切なのは
どんなことを感じたいかってことよ。
ド派手な成功もいいとは思うけど
今の私は
こぢんまりしたほっこりさに
ニンマリする日々が悪くはないなって思っています。
人生後半は
もう自分らしいものを大切にしていいよね。
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