プライスレス
先日のこと……
引き出しを整理していると
数年前に届いた
次男からの手紙がありました。
当時
次男は大学生で
一人暮らしをしていました。
役所などの書類を
送ったり送られたりの
機会があれば
郵送という手段で
やり取りをしていました。
先日発見した封書は
茶封筒で
メモ用紙くらいの大きさの紙が
入っていました。
必要書類だけが
送られてくることも
多かったので
わざわざ保管している
ってことは
何か書いてあるんだな
と思いながら
その小さな紙を広げてみると
え?!
必要事項が二言ほど書かれた
その後に
少ないですが
これで美味しいものを
食べてください
と記されて
すき家の
七味唐辛子の小袋が3つ
セロテープで張り付けてありました。
何もないけど
何か送ってあげよう
って思ったのだろう
次男の苦肉の策の気持ち
もしくは
おかんを笑かしたろ
っていうウケねらいの気持ち
どっちにしても
ウケるし
なんかジワって
ウルッと来ました。
おもしろくて
うれしくて……
実際に受け取った時の気持ちも
なんとなく覚えていますが
その時よりも今回は
もっと感慨深くて
送った次男が思った気持ちよりも
きっと大袈裟に受け取れました。
誰かに何かを送るとかって
必ずしも
送った同じ分だけ
受け取るわけじゃないですよね。
それ以下の時もあれば
それ以上の時もあります。
それは受け取る側の
気持ちのゆとりや
余白みたいなものも
関係しているんだと思います。
忙殺されていたあの頃は
ちょっとだけウケて
かわいいヤツやなと思いつつも
いい意味の
アホか……と小馬鹿にするような
呆れた感覚みたいなものも
あったような気がします。
豊かに味わえる
たくさんの日常を
そうやって
何気なく受け流して
たくさんの小さな感動を
掴みそこねてきているのだ
と思えました。
当然
消費期限は過ぎている
七味唐辛子が張り付けられた
その手紙を
捨てることなんてできなくて
また引き出しの奥に
しまいこみながら
いつかまた忘れた頃に
見返して
再び豊かな気持ちを送られる
喜びを期待しました。
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