書道を源とした新ジャンルアート|癒楽道(ゆらくどう) 癒楽道(ゆらくどう)のアート作品は、 パワースポット・アートです。

「母の着物」エピローグ

 

いつまでこの話題で

引っ張るねんって感じですが

 

最後に大量の着物を宅配買取で

買い取ってくれた業者さんから

連絡がありました。

 

とても言いづらそうに

「買取価格が出ませんでした」

と話されました。

「お申し出いただいている通り

こちらで処分させていただくという形で

大丈夫ですか?」

と再度確認していただけました。

 

最初に問い合わせをした時も

今回の査定がつかなかった連絡も

とても真摯に対応してくれたので

ありがたい気持ちでした。

こちらとしては

引き取っていただけるだけでも

とてもありがたかったのです。

なので迷うことなく

「はい。よろしくお願いします」

と言いました。

 

でも

どうしても一つだけ

聞いてみたいことがありました。

「あの……すみません。

一つだけちょっとお伺いしたいんですが……」

聞きたかったことは

着物は捨てられてしまうのか

それとも

何らかの形で利用してもらえるのか……

 

手放したその先は

私の物ではないんだから

受け取った先方さんの自由で

とやかく言うもんじゃないのは

すっごくわかっています。

手放しておきながら

何を今さら……ですよね。

わかってます。わかってますけど

やっぱり気になって

ちょっと勇気を出して聞いてみました。

 

すると

大量にまとめて

引き取ってもらえるところがあるそうで

つまりは

再利用していただけるようでした。

ゴミになるわけではないそうです。

 

それを聞いて

自分でも驚くほどに

うれしくなりました。

よかった……本当によかった。

祖母、母、私と三代に渡って

大切にしてきた着物です。

市場価値としては

ゴミだったかもしれないけど

私たちにとっては

宝物だったこともある着物でした。

だから

ゴミとして無下に捨てることには

やはり悲しさや切なさや

言葉にしにくい思いが

消し切れませんでした。

でも、ささやかでも

価値あるものとして

どこかで誰かにどんな形であれ

息を吹き返すんだと思うと

期せずして

寄付ができたようなものです。

そう思うと

すごくすごく嬉しくなれました。

救われたような……

それどころか

今回の断捨離をして

心から良かったという気持ちになれたのです。

 

 

やっと本当に

大きな断捨離が完了しました。

 

私、よく頑張った!

 

 

 

 

その一連の奮闘と

最後の再利用に至った喜びを

ものすごい勢いと熱量で

booに話したのですが

反応は

超絶あっさりとしたものでした。

えぇ?!そんな感じなん……

物足りなさと

静かに湧いてくる不満。

悶々としながらも

それなりに重ねた齢が

あからさまに

気持ちを噴出させることなく

私ゃお釈迦様かよ~という域に

心を鎮めてくれました。

……今後もしかしたら

一緒に暮らしていくかもしれないけど

そうだよな。

気持ちを必ずしも

共有してもらえるとは限らないよな。

誰かと暮らすって

こういう事が

頻繁にあるんだったなぁ……と

しみじみ感じたのでした。

 

 

 

ま、その後の大量のゴミ出しを

booはイヤな顔一つ見せずに

手伝ってくれたんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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癒楽道(ゆらくどう)では、書道を源とした新ジャンルのアート
「癒楽道アート」として作品を作り、販売しています。
独自の作品による幅広い感情の表現だからこそ、作品によって、
見る人によって感じ方は異なります。あなたにしか感じられない
何かがあれば、それはきっとあなたに必要なアートになるはずです。
前を目指す方におすすめしたいアートです。

屋号 癒楽道(ゆらくどう)
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