寄り道ゴールは軽やかに
数年前
ジムに通っていたことがあります。
週に3〜4回で
半年くらい続きました。
半年でピリオドが打たれたのは
挫折して辞めた……
ということではなく
ひざを痛めて
ドクターストップがかかって
辞めるに至りました。
なんでもやり過ぎてしまうことも一因ですし
元来
足腰が丈夫でないこともあると思います。
ジムに通い始める
3ヶ月くらい前から
運動不足解消と
ダイエットのために
職場と自宅の間
片道約4kmを歩いて通うということを
週に3〜4日
続くかなぁと思いながらも
始めていました。
少しだけ
早起きしなくちゃいけなかったけど
お気に入りの音楽を聴きながら
結構楽しさを感じていました。
なんとなく
体にいいことをしているとか
自己管理能力がありそうな感じとか
ジム通いのオシャレ感みたいなのも
ちょっとした優越感でした。
夏になり
周囲から熱中症を心配され
夜遅く帰る時には
周囲から安全性を心配され
それで
せっかく馴染みだした習慣なので
定着させたくて
ジム通いをすることにしたのです。
歩くことから始めて
結局10ヶ月近く
身体に良さげな運動をこなす日々を
送りましたが
なんてことはない
ちっとも痩せませんでした。
余談になりますが
ウォーキングとジム通いで
壊れてしまった
ひざの回復の為に
通い始めた整体院の先生から
どうやら
私の筋肉の使い方が間違ってる
みたいなことを言われました。
間違った筋肉を使い続けることで
本来使われるべき筋肉が使われず
使われるべき筋肉が衰えていて
使い慣れた筋肉にはさらに負荷がかかり
負のスパイラル的な……
人ってさぁ……
当たり前に歩いたり動いたりするけれど
その歩いたり動いたりする
筋肉の使い方って
習わないじゃない……
……そういえば
私は赤ちゃんだった頃
ハイハイをせずに
いきなり歩いたらしい
っていうか
歩かされたみたいです。
母親が自慢げに
ハイハイの時期くらいから
歩行器に乗せて
ハイハイをさせずに
歩く特訓をしたんだみたいな話をしていた
そんな記憶がよみがえりました。
過程を踏むって
必要なことかもしれませんね。
私の子どもたちが
赤ちゃんと呼ばれなくなる頃に
歩行器を早い時期に使い始めると
下肢筋力の発達に
弊害があるみたいなことを知りました。
私の筋肉の使い方の間違いが
全て母親の子育てと
歩行器のせいだ!
という気持ちはないですが
可能性の一端としては
あるのかもしれませんね。
さてさて
そんな慣れない運動をしても
体重減少という効果がなかったこともあり
ここ数年は
あらたまって運動しよう
という気には
さらさらなれませんでした。
そして
これからも
そんな気にはならないんだろう
と思っていました。
でも
いつか宝くじにでも当たったら
パーソナルトレーニングを受けよう
とは思っています……(苦笑)
とはいうものの
これならできそう
やってみよう……
だって
このおなか……ヤバすぎるもん
と気の迷い的に思い立ったり
booにコケにされ続け
ぐうたら女の烙印を押されて
笑ってはいるけれど
わ、私だってやる時は……
と一瞬思ったりで
トランポリンや
シックスフィットもどきの
安いものや
バウンドクッションとかいう
座ったまんま
下肢筋力トレーニングのグッズ
等々・・・
買い込んではみました。
でも
まんまと
周囲の予想を裏切ることなく
飽きてしまう
まさに
気の迷い、ヘタレ、飽き性を
露呈し続けています。
そんなある日のこと
ほんの数秒ですが
見るでもなくつけていたテレビから
何かの大会で優勝した
女性のボディビルダーの方の
映像が流れたんです。
バッキバキのボディに
キラッキラの水着で
ポージングしていました。
その後
その方のトレーニングの様子が
これもほんの数秒間
流れました。
うらやましいとは思いませんでしたし
あれだけやれば
ああなるわなぁ〜
と全くの他人事、別世界の事として
横目で眺めました。
ところが
しばらくして
フラッシュバックのように
その時の映像をふと思い出し
やればなるわな……
やればなるんだ……と
まるで
感覚のスイッチが切り替わったような
納得感が生まれてきました。
まさか
バッキバキの筋肉美女になろう
とは思いませんが
なんだか不思議と
私にしては珍しく
短期決戦的なスパンではなく
結果が出ようと出まいと
ふわっとしたやる気的なモード
が発動しました。
楽しそうとか
やってみよう
ではない
不思議なモードです。
とりあえず
私の場合は
筋肉を緩めるところからだと
自覚しているので
ストレッチをメインに
自分の弱そうな部分に特化した
簡単で短時間でできるものを
YouTubeで検索して
プログラムを組んでみました。
肩甲骨、お腹、股関節
高齢者の方々の
健康体操よりもレベルの低い感じです。
痩せること
それは副産物みたいなイメージで
目的ではないです。
ほんと不思議と。
でも
なんとなく
やろうと思ったんです。
なんとなくシュッとしたらいいなぁ
なんとなく体が軽くなったらいいなぁ
と思います。
これといった目的も目標もなく
何かを始めるというのが
案外良い場合もあります。
なんとか今のところは
何日か続いています。
正直なところ
めんどくさいなぁ……
ってちょっと思います。
でも
動かすと
こころなしか
体がいい感じにほぐれます。
より良い未来に向かうには
必ずゴール設定が必要である
とコーチングでは言われます。
ですが
今よりちょっとだけ
良い未来を目指すくらいなら
強い意志を伴うゴール設定なんて
必要なくて
こんなゆるい感じの
ゴール設定でもいいと思います。
自分にとって
心地よいゴール設定でなければ
負担になったりもしますし
うっかり挫折してしまった日には
下手すると罪悪感や劣等感を
生み出してしまいますもんね。
罪悪感とか劣等感ってのが
かなり幸せとか成功とかを
はばみますから。
なにがなんでも
ダイエットに成功する!と
決めている人でも
本当のゴールは
もっと別のところににあるわけです。
ダイエットに成功してどうなりたいのか。
その
どうなりたい
が本当のゴールです。
本当のゴールに向かう際に
ふわっと出てきた
ゴールとは関係ないみたいなモンでも
気に留まったら採用する軽やかさ
これがゴール達成の秘訣です。
本当のゴールはきっちり決めて
それからは
気に留まったものを取り込んで行く
これです。
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