料理と向き合って30年
目次
業務スーパーの支え
昨夜、久しぶりに長男から
調理についての質問で
ラインの着信がありました。
最近は自炊らしい自炊をしていない
とのことで
だけど栄養面が気になるので
お手軽な方法を尋ねてきたような
内容でした。
近所には業務スーパーがあるらしく
業務スーパーの話題となり
安くて便利なものがいっぱいあって
いいよね
というようなやり取りをしました。
まだ家族が多かった頃や
小さな高齢者施設で
調理もしていた頃には
業務スーパーは
とてもありがたく
お世話になっていました。
冷凍のものなら
冷凍保存しておけばいいんですが
何でもちょっと量が多いので
一人か二人分の食事を
作ることを考えると
今は少し躊躇したりもします。
なので
最近は頻繁には行っていません。
久しぶりに……
いつもは日曜日に
概ね1週間分の食材を
まとめ買いするのですが
次の日曜日は
別の予定もあるので
今朝、昨夜からの流れもあって
そうだ、業務スーパーに行こう
と思い立ちました。
うちの近くの業務スーパーは
車で10分前後の距離に数件ありますが
一番品揃えが多いところは
駐車場が狭くて
少し待たなければならないのですが
生鮮食品もたくさん扱っているので
そこに行くことにしました。
今日は祝日なので
混みあうことが予想されるので
急いで出かけました。
料理との戦い
今から30年ほど前
嫁いだ頃
私には料理のレパートリーが
あまりありませんでした。
調理に興味がなかったわけでは
ありませんでしたが
私の母は自分の聖域ともいえる
台所を使われることを
あまり好ましく思っていなかったようですし
幼い頃
調理をする母のもとに行くと
邪魔者扱いされ続けたので
それが固定観念的にあり
母に教わろうとは
思いませんでした。
調理経験があまりないまま
嫁いだ私ですが
料理ができないと
思われたくなかったので
こっそりレシピ本から
レシピを事前に必死で
インプットして
手際よく作っているように見せていました。
家族の食事時間がばらばらで
子どもも生まれ
子ども用、若い者用、舅の酒のあて
数と回数を重ねるうちに
だんだんいろいろ作れるようになりました。
それでも
料理はやらなければならないので作っている
そんな感じで
ただこなすだけの作業でした。
子どもたちが食べ盛りになった頃には
唐揚げ1kgとかトンカツ山盛りとか
もはや食事作りというより
エサ作りのような作業でした。
料理が得意
そんな感覚は皆無でした。
料理って素敵な作業
一番下の子の
ママ友の中に混ざると
私は年長者で
若いママたちの毎日の献立の話題では
「こんな風にしたらどう?」
「これを使うと便利よ」
などとアドバイスをする立場に
なっていました。
「教えられた通り試してみたら
メチャクチャ美味しかった」
とか
「また教えて~」
とか言われるようになって
あれ?私って料理、得意?
と思うようになり
家族以外の人に
食べてもらう機会があると
褒めてもらえるようになり
料理と向き合って
20年以上を経て
やっと楽しい域になりました。
淡々とこなしていた作業が
おいしくなぁれと思いを込めて
食べる人の笑顔を
思い浮かべて作れるようになれました。
とはいえ
そもそもがめんどくさがりの人種なので
よし、美味しいものを作ろう!
と思い立つスイッチが
どこにあるのかわかりません。
業務スーパーでの戦い
話はそれましたが
久しぶりの業務スーパーに
一歩足を踏み入れた途端
もうあれもこれも安いので
買わなくちゃモード全開に
なってしまいました。
生鮮食品も
たくさんでお安い。
ヤバい。落ち着け、私!
そんなにいっぺんに消費できんぞ
そう何度も言い聞かせ
厳選に厳選を重ね
冷凍食材のエリアへ
冷凍庫にこれがストックされていれば
かなり安心できる
そんな食材が次々現れ
これを買ったら
あんな料理も、そんな料理も
作れる
そんな食材も目白押しで
だけど
冷凍庫の空きスペースを
思い出してシュミレーションしてみると
入りきらない・・・
そんな壮絶な葛藤を乗り越え
両肩に食い込みまくりの
エコバックを担いで
家に帰りつきました。
あと1品多かったら
冷凍庫には入らなかった
絶妙な試算が的を得ていました。
正確には
わずかに入りきらなかったので
昼間から煮物を一品作りました。
しかし
これも、今は
液体の白だしとかめんつゆがあれば
そして
チューブのニンニクだのショウガだので
料理と言っていいのかと思うくらい
簡単にそれなりに美味しくできます。
哀愁の黒歴史
こうして振り返ると
子どもたちには
ただただ作業としての料理しか
食べさせてあげられなかったのではないかと
ものすごく申し訳なく思います。
毎日のお弁当に至っては
もう後悔しかありません。
とにかく
おなかいっぱいにだけはしてあげたい
という中途半端な愛情で
白御飯をガンガンに詰めまくって
何度となく子どもたちは
お弁当用のプラスチックのお箸を
折って帰ってきたことか。
料理、楽しいのに。
気付けなかったんだな、あの頃。
そんな黒歴史を思い起こしながら
出来上がった煮物の味見で
熱さに白目をむいてしまった
祝日の午後でした。
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